府中駅の目の前にある商業ビルの5・6Fに、7月にオープンしたばかりの府中市民活動センター「プラッツ」。
今回は「プラッツ」様の後援をいただき、新しくとてもきれいな施設で「青魚捌き体験」を開催することができた。

当初は島から直送の鮮魚を捌く予定だったが、生憎当日は台風21号の影響で諸島近海が大しけの為に漁船が出ず、島の魚が入荷できないというハプニングが発生。急きょ、今回準備からご協力をいただいていた府中駅前の鮮魚スーパー「浜喜屋」様の新鮮なアジとサバをご用意いただき、11名の参加者の皆様と、魚捌き体験を開始することとなった。

今回魚捌きを教えてくださる、「浜喜屋」の石坂先生と、捌いた魚をおいしく調理してくださる、料理研究家・フードコーディネーターの池田先生。

エプロン姿になり、手洗い、アルコール消毒を済ませ、本日のプログラムについてご説明。

体験開始!

今回の参加者の皆様の中には、料理自体を普段あまりしたことがなく、とても不安だとおっしゃっていた方もいらっしゃれば、普段は調理しないが昔からお持ちで今まで使ったことがなかったという「捌き用マイ包丁」をご持参いただいたかなりの釣り好きの参加者様、普段から料理になれていらっしゃる参加者様もいらっしゃった。
およそ2名×4テーブル+3名1テーブルに分かれて、いよいよイベントがスタート。

まずは先生のお手本で青魚の三枚おろしを披露。捌きの手順を丁寧にレクチャーいただく。参加者の皆様も、次は自分の番だ!という意気込みで真剣なまなざし。中には、一つ一つの工程をメモする姿も見られた。

「魚を置くときは、頭を左に置くのが一般的な置き方です。塩焼きなどで魚おさらに置くときも、基本はこのかたちです。」

基本の持ち方として、包丁の峰には、人差し指を添える。 まずは頭を切り落とし、尾と頭をひっくり返したのち、腹側、中骨の奥行まで包丁を入れ、肛門当たりまで割く。ここで包丁の切っ先を使って内臓を取り除く。いったん水洗いしたのち腹側を尾まで割く。

続いて背側も同様に中骨までの奥行で尾~頭側までを割き、最後に尾から中骨を切り離す。初心者の方の為にも、大事なポイントは、繰り返しレクチャー。
途中、普段のお買い物で「どういう魚がいいんですか」と参加者様から質問。魚は、目と、光の輝き方。目はスーッと透き通っているもの、また、特に青魚系は身体は光り輝いているものが、鮮度的には間違いない、と普段から多くの魚を扱う浜喜屋さんならではのアドバイス。

仕上げは、骨抜き、皮剥ぎ。
調理教室の照明を頼りに、おろした魚に指先を這わせ、目立つ骨を骨抜きで抜いていく。皮は、頭側の剥がしやすいところから少しずつ剝がしていく。これが意外に微妙な力加減が必要で、参加者の皆さんものちに苦労する工程となった。

さあ、いよいよ、各テーブルで一人ずつ実践!見ているとそれほど難しく感じないが、実際にやってみると、、、、
「この後どうやるんだっけ?」「石坂先生!」と、先生を呼ぶ声があちこち。試行錯誤でやっと三枚おろし完了!自分の三枚おろしが終わった参加者様は、ほかのテーブルへ様子見に行って応援&アドバイス。

出来上がった三枚おろしは「なめろう」にするため、半身を池田先生へ。

残った半身は、「お刺身」に。再度、石坂先生のレクチャーを皆で拝見。刺身の切り方は、包丁の確度がポイント。一人一人、時間が許す限り刺身の切り方を体験。

その間に、島の食材の調達をしていらっしゃる調布アイランドの丸田氏が新島の「あしたば」を用意、おすすめの「ベーコン炒め」に。レンジでチンして下ごしらえした茎の食感、ほろ苦さが癖になる逸品が加わった。

続いては、大物の「サバ」の捌きに挑戦。
アジで一通り捌き方をマスターした参加者の皆様が、早々に捌き体験を開始。先ほどのアジで慣れ余裕の手つきの参加者様に、周囲の皆様が「おーーー!」の歓声でエールを送る。

サバの切り身については、お持ち帰りいただき、「塩焼き」「味噌煮」など思い思いの料理に使っていただくことに。

イベントが進むにつれ、初対面同士の参加者様、また指導してくださった石坂先生池田先生、運営スタッフも区別なく一緒になって夢中になり、無事に捌き体験を終了。

いよいよ試食!

参加者の皆様で作った「刺身」をはじめ、池田先生に調理いただいた「なめろう」「サバの味噌煮」、調布アイランド丸田様にご用意いただいた「明日葉のベーコン炒め」が配膳され、いよいよ試食。
みんなで「カンパイ!!!」

食事中は、本日の感想や調理方法、次回のイベントの話で大盛り上がり。「今日は最高でした!」「皮をはぐのが難しかった」「明日といわず、今日家に帰ったら試したい」と嬉しい感想が。
また、石坂先生池田先生から、逆に参加者の皆様の取り組む姿勢など勉強になった、との感想もいただいた。

参加者の皆様にはサッポロ生ビール「黒ラベル」と、特別に用意いただいた「あしたば」をお土産にお持ち帰りいただき、無事にイベントは終了した。

「食」は当然、人の生活に欠かせない。

普段の生活の中では、いつでも、ほぼどこでも、安くおいしい惣菜や食事が手に入ることは当たり前であり、重要である。
しかし、1つの食材に向き合って調理方法や背景を知り、また、一つ一つの調理工程を教えてもらいながら夢中でとり組み、それを「一緒に食べる体験」をすることで、目の前の食事は何倍もの美味しさになる。

さらには、食事の美味しさとともにこの「食事」に関わった人々に思いを馳せ、忘れられない思い出になっていく。

改めて「ガストロノミーツーリズム」の人と人とをつなぐコンテンツとしての可能性を感じたイベントであった。

次回のイベントに向けて

次回のイベントは、新島で開催される収穫体験と大宴会。

神津島のイベントは台風による影響で中止となってしまい、今回のイベントも台風に見舞われた。
今度こそ、自然の洗礼を超えて、島の食を存分に楽しむ、思い出に残るイベントとなることを期待し、準備を進めていく。

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